『ミス・ポター』(Miss Potter)は、クリス・ヌーナン監督による2006年の映画である。児童文学作家であり画家でもあったビアトリクス・ポターの伝記映画である。映画ではビアトリクスの人生と、ピーターラビットといった彼女の本のキャラクターのアニメが同時に登場する。
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Miss Potter (2006) / ミス・ポターのあらすじ
1902年、ロンドン。紡績業で財をなした良家の子女ビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)は、自分の作品を出版社へ持ち込む日々を続ける。服を着たうさぎの物語はなかなか受け入れてもらえなかったが、ある日ウォーン社が出版を承諾してくれる。
しかし、経営者のウォーン兄弟の目論見は別のところにあった。母親のお守ばかりをさせられていた末の弟・ノーマン(Norman Warne)(ユアン・マクレガー)が働きたいと言い出し、失敗しても構わない仕事をやらせるためだったのだ。
ところが、ノーマンはそんな兄たちを尻目に、ピーターラビットの物語に心を奪われる。絵本の出版を通じて、ビアトリクスはノーマンの姉ミリーとも親友になる。
やがて出版された『ピーターラビットのおはなし』はすぐにベストセラーになり、シリーズ化が決定。ノーマンという今まで最高の理解者を得たビアトリクスは次々と作品を描き上げていく。
そんな折、ビアトリクスはノーマンとミリーを自宅で催されるクリスマスパーティに招待する。手を取り合いダンスを踊るノーマンとビアトリクス。そしてノーマンからの突然のプロポーズ。
「身分が違いすぎる」「商売人はほこりを持ち込む」などと反対する両親に「ポター家が何様なの?元はおじいさまの捺染業のおかげじゃないの」と食ってかかる。口を利こうともしないビアトリクスに、父ルパートは「夏の間離れていて、秋になっても気持ちが変わっていなかったら結婚を認める」という条件を出す。
お互いを信じ条件を呑んだ2人は、夏の間何通もの手紙を取り交わす。永遠にこの幸せな時間が続くと思っていたが、やがてノーマンからの手紙が途絶え始め、ミリーから「ノーマンが病気」だという手紙が届く。
悲しみを乗り越えたビアトリクスは印税で購入した湖水地方のヒル・トップ牧場で創作に専念する。1913年には土地の購入に尽力してくれた弁護士ウィリアム・ヒーリスと結婚し、景観と農場の維持管理に励む。
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